男をモデルにする場合は若いのよりオッサンのほうが描きやすい。皺やたるみで肌に陰影があるからメリハリがつけやすく、画力をごまかせるんです(笑)
ヴィム・ヴェンダースの代表作の一つ、『アメリカの友人』より、デニス・ホッパー。
毎度のことながら間違い箇所多いけど。
パトリシア・ハイスミスが生んだ名悪役、トム・リプレーというと『太陽がいっぱい』のアラン・ドロンが演じたイメージが一般的ですが、私は本作のキャラクターを一推しします。
善にも悪にも徹しきれない、中途半端な寂しいオヤジ――ホッパー扮する、くたびれた中年小悪党に成り下がったリプレーは逸品です。